小児期に発症した薄毛の治療は仙台中央クリニックにお任せください

小児期に発症した薄毛

小児期に発症した薄毛

小児期に薄毛を発症することがあります。ストレスや生活習慣、遺伝に起因する場合や、自己免疫疾患、アトピー性疾患が原因である場合があります。子供の薄毛対策には家族の協力が必要です。発症後、期間が経過すると、改善が非常に難しくなるため、早めの対策や治療がお勧めです。

小児期に薄毛が進行

薄毛は大人にだけ起こると思われていますが、小児期に薄毛を発症することもあります。子供の皮膚は、角層が薄く、また皮脂の分泌量が不安定なことから、些細なことで湿疹や皮膚炎が生じたり、細菌やウイルスに感染したりするため、皮膚トラブルが生じ易いという特徴があります。頭皮にトラブルを生じた場合、薄毛に移行し易く、美容的観点から治療を希望される方が多くいらっしゃいます。

小児期の薄毛の注意点

薄毛や抜け毛に対する不安や、悩みを取り除くことが大切です。食生活や睡眠にも気を配り、髪の毛が育つ環境を整えることが重要です。いつかは生えるだろうと放置せずに対策をとるようにしてください。

成長ホルモンの乱れ

成長ホルモンは毛髪の成長を左右する因子です。睡眠不足は自律神経が乱れ易くなり、成長ホルモンの分泌が阻害されます。成長ホルモンは午後10時から午前2時の時間帯に分泌されるため、その時間帯に睡眠していることが必要です。成長ホルモンの乱れは、髪の毛の成長が滞り、薄毛や抜け毛が起こります。

トリコマチア抜毛症

ストレスを受けた際に、不安感を軽減するために自分の髪を抜いてしまう状態を、トリコマチア抜毛症と言います。無意識で行っているケースもあります。髪の毛を抜かないように叱り無理に矯正すると、隠れて抜くようになることもあります。自分の意思で止めることが困難な場合には、精神的な加療が必要となります。

接触皮膚炎

接触皮膚炎は、接触した物質により誘発される皮膚炎です。シャンプーのすすぎ残しや、肌に強すぎる整髪料でかぶれることがあります。原因物質を明らかにしたうえで、それを避ける治療が必要となります。頭皮の炎症を放置すると、薄毛が進行することがあります。

アトピー性皮膚炎

アトピーによる乾燥や湿疹などで、寝ている時に無意識に掻いてしまうことがあります。頭皮を強く掻くと、毛髪の根元がダメージを受け、抜け毛が増えます。頭皮のアトピーは治りにくいため、症状が悪化する前に早期対策が必要になります。

頭部白癬

頭皮に白く粉を吹いたような薄毛領域が認められる場合には、頭部白癬の疑いがあります。放置すると、薄毛は進行して、頭部全体が薄毛になってしてしまうことがあります。頭部白癬は白癬菌が、頭皮や髪の毛に感染することで起こる疾患です。人だけでなく動物との接触で感染しますので、犬や猫を飼っている方は、注意が必要です。

乾燥性皮膚炎

乾燥性皮膚炎は、頭皮の皮脂分泌が低下し、フケが増加する疾患です。大量のフケを放置すると、毛穴が詰まり、薄毛の原因なるため、頭皮を清潔に保つことが必要になります。

発毛剤による小児期薄毛の治療

身体が発育途中の小児は、発毛剤の使用により重度の副作用を起こしてしまう危険性があり注意が必要です。副作用として、頭痛、肝機能障害、めまい、気分の落ち込み、じんましん、かゆみ、むくみ、胸の痛み、心拍が速くなるなどが認められます。薄毛治療で処方されている内服薬で、副作用の関係から処方が行えないもあります。内服薬を服用する前には、専門医による診察が必要です。

小児期から進行した薄毛に対するハーグ療法

ハーグ療法は細胞を活性化させて発毛を促す治療です。衰えている毛包や毛母細胞に成長因子が補うことで活性化を誘導し、本来の機能が再生されます。比較的若い方に効果が出易いことが知られています。

小児期に発症した薄毛治療のリスクやデメリット

  • 注射により頭皮に内出血を認めることがあります。
  • 頭皮に色素沈着が起こることがあります。
  • 治療当日はシャンプーが使用はできません。お湯のみで洗髪してください。
  • 翌日からは通常どおりのシャンプー洗髪が可能です。
  • 既に毛母細胞が失われている頭皮では、効果が望めない場合があります。 

小児期に発症した薄毛の治療症例写真

小児期に発症した薄毛

26歳、男性。小児期に発症した薄毛ハーグ療法
症例経過:小児期に薄毛が発症し、頭頂部からボリュームが失われていった症例です。薄毛による見た目を、友人からいじられることがあり、コンプレックスに感じていました。20代からはさらに抜け毛が急激に増え、頭頂部の薄毛は頭皮が見えるまでに進行し、洗面所の床に落ちている毛が多くなっているのがわかったそうです。薄毛の進行スピードに焦り、インターネット検索を繰り返して御相談いただきました。診察したところ、頭頂部および前頭部に薄毛領域が認められました。小児期の薄毛に効果的と考えられるハーグ療法を開始しました。治療開始3回目からは抜け毛が減り、新しい毛が生えはじめて頭皮の透けが目立たなくなりました。
症例解説:薄毛が小児期から現れ、重症化することがあります。遺伝やストレス、自己免疫異常、ホルモンバランスの崩れなどが起因していると推測されています。自然治癒するから大丈夫と思っているうちに、薄毛が進行する場合には治療を講じることが重要です。近年ハーグ療法が考案され、小児期に発症した薄毛に対して効果が知られるようになっています。治療と伴に、抜け毛が減少して毛髪の再生が認められます。早期治療を行ったケースで高い治療効果を認めることが多く、早期の治療が必要です。ハーグ療法は、注射する際に痛みを伴うデメリットやリスクを認めることがあります。効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。術前に十分説明を受けてください。