多発性円形脱毛症の治療は仙台中央クリニックにお任せください

多発性円形脱毛症

多発性円形脱毛症

多発性円形脱毛症とは、頭皮に円形の脱毛斑が多発する疾患です。脱毛斑が1つだけ生じる単発性円形脱毛症と区別して用いられます。単発性円形脱毛症は、抜け毛が軽度の症例が多く自然治癒することがあります。しかし多発性では、抜け毛が多く重症の経過を取り、長期に進行が止まらないことがあります。また多発性は、脱毛が頭部全体に広がり、治療に難渋することがあります。

多発性円形脱毛症の原因

多発性円形脱毛症の原因は、現在も不明で確定はしていません。ストレスが関与するという報告や、自己免疫疾患が原因であるという報告が認められます。またアトピー性疾患をもつことが多いと言われています。性別や年齢を問わず発症し、脱毛箇所が増えたり、範囲が広がったりすることがあります。早めに治療を始めることで、また髪の毛が生えてくる可能性も高いので、放置せずに医療機関を受診していただくようお勧めしています。

多発性円形脱毛症の特徴

多発性円形脱毛症は、脱毛部周辺の毛髪を引っ張ると、ほとんど痛みもなく簡単に抜けてしまうことが特徴で、脱毛前に痒みや違和感を生じることがあります。身体的には、爪に横のスジや小さな凹みができることがあります。

多発性円形脱毛症の自然経過

円形脱毛症は、ある日突然普段では見られないような抜け毛が始まる疾患です。脱毛の進行は、個人差があり、比較的ゆっくりと抜けることもあれば、短い期間で一気に抜けてしまうこともあります。自然経過により改善することもありますが、多発型では単発型と比較して改善する確率は低くなります。また単発型の円形脱毛症が、重症化して多発型へ移行する場合もあります。どうしていいか分からないという方は、早めに医療機関に相談するのが良いでしょう。

アレルギーによる多発性円形脱毛症

アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎の疾患のある方や、自己免疫疾患にかかっている方は円形脱毛症になりやすいと言われています。アレルギー体質の方は、円形脱毛症の進行が早く、重症化しやすい傾向があり、多発性円形脱毛症になり易いと考えられています。

ストレスによる交感神経の異常

ストレスは多発性円形脱毛症の誘因の1つと考えられています。過度なストレスによって、交感神経の働きに異常をきたし、頭皮の血管の収縮が起こり、毛根に栄養が行き渡らなくなり脱毛が生じるという説があります。ストレスを無くすることが出来れば最適ですが、もし出来なければ、ストレスと上手く付き合う方法を考えることが大切です。

多発性円形脱毛症に対するのハーグ療法

ハーグ療法は、近年開発された頭皮注射による薄毛治療です。毛髪再生因子の注入により、毛母細胞を活性化することで、発毛を促します。円形脱毛用にも応用され、高い発毛率が知られるようになりました。発症早期に治療を開始することで、効果が高いことが分かっており、早期診断早期治療をお勧めしています。

多発性円形脱毛症治療のリスクやデメリット

  • 多発性円形脱毛症は、完治するまでに期間を要することがあります。
  • 薬液の注入時に痛みを認めることがあります。
  • 頭皮の内出血を認めることがあります。
  • 術後の腫れが出ることがあります。

多発性円形脱毛症症例写真

多発性円形脱毛症

22歳、女性。多発性円形脱毛症、ハーグ療法
症例経過:多発性円形脱毛症が拡大してきた症例です。最初は小さい円形脱毛が後頭部に1つだけだったので、それほど気にしていませんでしたが、少しずつ脱毛斑が大きくなって、頭頂部にも脱毛斑が出現しました。髪を洗うたびに異常なほど髪が抜けることにショックを受けて治療したいという思いが強くなり、仙台中央クリニックに御相談いただきました。診察したところ、後頭部に拳大の脱毛斑があり、更に頭頂部にも鶏卵大の脱毛斑を認めました。抜け毛が進行していることから、即日にハーグ療法を開始しました。治療を進めると共に、脱毛部の発毛が認められ、脱毛斑は消失しました。
症例解説:多発性円形脱毛症は脱毛斑が多発的に生じる疾患です。目立つ部位に脱毛斑が現れると、髪の毛で隠す事が出来ず、心理的なダメージを追うこともあります。これまで多発性円形脱毛症の治療は難渋してきましたが、近年ハーグ療法が開発され、効果が注目されています。毛が抜け続けたとしても毛母細胞は残っているため、成長因子を加えて細胞を刺激することで、高い確率で発毛が認められます。単発型の円形脱毛症と比べて多発性円形脱毛症の発毛には期間を要すことがあり、根気よく治療をすることが大切です。多発性円形脱毛で、ハーグ療法は、注射する際に痛みを伴うデメリットやリスクを認めることがあります。効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。術前に十分説明を受けてください。